サイバートラストのSSL証明書はどうなっている?発行状況と更新時の選択肢【2026年10月】

※この記事には、筆者が業務で関わっているSSL証明書販売サイト「SSL.jp」のご案内を含みます(詳しくは記事末尾の「この記事を書いた人」をご覧ください)。

2026年9月、国内認証局のサイバートラスト株式会社より、SSL/TLSサーバー証明書の発行サービスに関するお知らせが公表されました。この記事では、公式に発表されている内容を整理したうえで、これからSSL証明書の更新を迎える方が確認しておきたいポイントをまとめます。

この記事のポイント

  • サイバートラストは、新しい中間CAについてブラウザ提供元の審査承認を待っている状況
  • 承認までの間は、代替措置により証明書の発行が続けられている
  • 証明書の更新時は、今回の件に限らず「用途・予算・更新方法」で選ぶのが基本

サイバートラストの発表内容

サイバートラストからは、2026年9月に次のようなお知らせが公表されています。

  • 2026年9月10日SSL/TLSサーバー証明書発行サービスの一時停止に関するお知らせを公表。
  • 2026年9月14日新しい中間CAについて、Apple社・Google社の審査承認を得られていないことを発表。承認までの代替措置として、セコムトラストシステムズ株式会社の中間CAを利用した証明書の提供を9月15日から行うと案内。
  • 今後の見通し新しい中間CAでのサービス提供の準備は整っており、審査承認の取得後、2営業日以内にサービスを開始する予定とされています。
用語メモ:中間CAとは?
SSL証明書を実際に発行する「中継役の発行元」のことです。ChromeやSafariなどのブラウザに信頼されることで、その中間CAから発行された証明書が「安全なサイト」として表示されるようになります。

※本記事は2026年10月19日時点で公表されている情報をもとにしています。最新の状況や、ご利用中の証明書の詳細については、サイバートラストの公式サイトをご確認ください。

今使っている証明書について

現在ご利用中の証明書の取り扱いや、更新時の手続きについては、サイバートラストまたはご契約中の販売店からの案内が最も確実です。ご不明な点がある場合は、まず契約先に確認されることをおすすめします。

そのうえで、更新のタイミングは「今の証明書がサイトに合っているか」を見直す良い機会でもあります。ここからは、今回の件とは別に、どの認証局・ブランドを使う場合にも共通する選び方をご紹介します。

更新時に確認したい3つのポイント

1. サイトの用途に合った認証レベルか

SSL証明書には主に2つの認証レベルがあります。

種類確認する内容向いているサイト
DV
(ドメイン認証)
ドメインの持ち主かどうかのみ。書類不要で最短即日発行個人サイト、小規模なサイト、社内システムなど
OV
(組織認証)
運営する会社・団体が実在するかを登記情報などで審査企業の公式サイト、ECサイトなど

「なんとなく高い証明書を使い続けている」「法人サイトなのにDVのまま」など、用途とずれていないかを確認してみましょう。

2. 予算に合っているか

SSL証明書の価格は、ブランドや認証レベルによって年間数百円から数万円まで幅があります。同じDV証明書でもブランドによって価格が大きく異なるため、更新前に比較しておくと無駄なコストを抑えられます。

3. 自動更新(ACME)に対応しているか

2026年3月から、SSL証明書の有効期間は最大200日に短縮されました。今後も2027年に100日、2029年に47日へと段階的に短くなる予定です。更新の回数が増えるほど、手作業での更新は負担になり、更新し忘れのリスクも高まります。

用語メモ:ACMEとは?
SSL証明書の更新を自動で行うための仕組みです。一度サーバーに設定しておけば、期限が近づくたびに新しい証明書へ自動で切り替わります。

サーバーがACMEに対応している場合は、ACME対応の証明書を選ぶことで、今後の有効期間短縮にも備えられます。

別のブランドに変える場合の流れ

用途や予算、更新方法を見直した結果、別のブランドの証明書に変える場合は、おおむね次の流れになります。

  1. 証明書を選んで申し込む
    認証レベル(DV/OV)、年数、ACME対応の有無などを確認して申し込みます。
  2. CSRを作成する
    CSR(証明書を発行してもらうための申請データ)をサーバーで作成し、申し込み時に提出します。
  3. 認証を受ける
    DVはドメインの確認、OVはそれに加えて組織の審査が行われます。
  4. 証明書と中間証明書をインストールする
    発行された証明書を、新しいブランドの中間証明書とあわせてサーバーに設定します。中間証明書を入れ忘れると、一部の端末で警告が出ることがあるので注意しましょう。
  5. 表示を確認する
    パソコン・スマートフォンの複数のブラウザで、警告が出ずに表示されるか確認します。

現在の証明書の有効期限に余裕をもって切り替えると、期限切れの心配なく作業できます。

どのブランドが自社サイトに合うか迷ったときは、
8ブランドを比較できるSSL.jpもご参考ください。

証明書の比較を見る ACME自動更新について

まとめ

サイバートラストは現在、新しい中間CAの審査承認を待ちながら、代替措置によって証明書の提供を続けています。今後の状況は公式サイトの発表をご確認ください。

また、証明書の有効期間短縮が進むなかで、更新は「同じものを続ける」だけでなく、用途・予算・更新方法を見直す機会にもなります。ご自身のサイトに合った証明書を選ぶ参考になれば幸いです。

この記事を書いた人:本山 憲治

SSL.jpとの関係について
筆者は、株式会社21companyが運営するSSL証明書販売サイト「SSL.jp」の申請受付業務に携わっています。本記事内のSSL.jpへのリンクは、この関係にもとづくご案内です。記事の内容は、公表されている情報と実務経験をもとに、特定の認証局の評価を目的とせず作成しています。

参考情報

  • サイバートラスト株式会社「SSL/TLSサーバー証明書発行サービスの代替措置によるサービス提供継続に関するお知らせ」(2026年9月14日)
  • サイバートラスト株式会社「SSL/TLSサーバー証明書発行サービスに関する質疑応答集」(2026年9月11日)